「雇用契約書って何?」
「雇用契約書と就業規則ってどう違うの?」
「一度入社を決めたけどやっぱり辞めたい」
雇用契約書はアルバイトやパートなどで就業するときには目を通すと言う人が多いのですが、正社員で就職する場合にはあまり目を通さないと言う人が多いものです。
特に新卒で入社する場合にはその内容も十分に理解できずに捺印してしまうということが多く、あまりその内容を気にしていないと言う人も少なくありません。
しかしこの内容は非常に重要なものとなっており、また単純に退職をする場合やその他のトラブルの際だけではなく、毎月の給与にも大きな影響を及ぼすことがあるため、内容を確認しておくことが大切です。
雇用契約書に記載されている内容
雇用契約書は基本的にその勤務の仕方や給与の支払いの方法などについて記載されていることが多く、これによって様々な対応がなされることが多いものです。
特に会社側で様々な金銭的な問題が生じた場合、一般的には給与はそのような状態であっても適正に支払われることが労働基準法で定められていますが、実際にはその内容も雇用契約書に言って制限を受けることがあるため注意が必要です。
関連:なくてもOK? 雇用契約書とは 〜記載事項や「労働条件通知書」との違い
従業員の給与を1部カットする場合
具体的には様々な経済的な事情により、従業員の給与を1部カットすると言う場合です。
一般的にはボーナスは会社の業績に応じて支払われると言う認識があるため、業績によってはこれを減らす事はやぶさかではないと言う考え方を多くの人が持っていますが、日々の給与は労働力に対する対価であり、正当に支払われるべきものであると言う考え方を持っている人は少なくありません。
しかし実際には会社との契約の内容によって、状況に応じて給与もカットすることができると言う大規則を持っているところもあるので注意をすることが大切です。
雇用契約書と就業規則の違い
雇用契約書と混同しやすいものに就業規則があり、これは従業員が就業をする際に守らなければならないルールが定められています。
基本的にはこれは会社の規則となっているので、個別のものではなく社員すべてに対して適用されるものとなっており、淡いによってはそこで働くすべての人に適用されるものとなっているケースもあるため注意が必要です。
会社によっては服装まで細かく定められているところもあり、その内容を十分に理解していないと懲戒の対象になってしまうこともあるので注意をしなければなりません。
雇用契約書は一旦契約を結んでしまうと変更不可
雇用契約書は一般的に入社をする際に取り交わしその内容を熟知した上で、契約を結ぶものとなっています。
そのため一旦契約を結んでしまうと内容に不服があってもこれを変えることができないことに注意が必要です。
多くの人は内容が難しすぎてわからないと言う場合も多く、また場合によっては契約時にこれが提示されないと言うこともあるので十分に注意をしなければなりません。
契約破棄できる条件
最近では契約の取り交わしに関する様々な規定事項が厳しくなっており、その内容をお互いに理解してから契約を結ぶことが義務付けられています。
そのため万が一雇用契約書が後から提示され、事前に契約を結んでからこれが提示される場合などは内容に不服があった場合、この契約を破棄することができるようになります。
実際に就職をする場合には活動を行って面接に至り、合格した場合などは多少の契約内容の問題があってもまた失業するよりはマシと考えてしまうことが少なくありません。
このような心理を狙って契約書を後出しにする会社もありますが、この場合には事前に内容を確認していない状態で契約を結んでしまったことから、これを理由に破棄することができることを覚えておくと便利です。
まとめ
ただし一般的にはいちど就職を決めた会社に対してその契約を破棄する事は非常に難しいため、事前にこれらの内容を確認しておくことが重要です。
契約の前にその内容を事前に確認し、最近では確認したことを記録に残さなければならないといったルールを定めているところも増えているため、この点を覚えておくと便利です。